よしレポ〜新社会人の気まぐれ食レポ〜

よしレポ~新社会人の気まぐれ食レポ~の裏側を書き綴ります 。

一風堂という名のトリックハウス【一風堂 白丸元味790円】

ある昼下がり、何を食べようか悩んでいると、ひとつの看板が目に留まった。











一風堂




あぁ、ラーメンね。

他に食べたいもの思いつかんし・・・




軽い気持ちで入った一風堂



その時には、まさかこんなレポートを

するとは思っていなかった。















席に案内されると

「すぐにお水をお持ちしますね」と言われて、

水がそれなりに入ったコップを渡された。






喉が渇いていたので、

すぐにその水に手を伸ばし口にした瞬間


















!?















違う















味がある









「この水おいしい〜」
とかそんなレベルではない何かが入っている














家で飲んだことがある










ルイボスティー
















と言って渡されたのはルイボスティー

紅茶である。水ちゃうやん。

味がないと思っていたものに味があったのだ。


















これは、誰も居ないと思って入った部屋に

誰かが座っていたときくらいの驚きだった。











「えっ、あっ、すいません?????」と

何故か謝ってしまうやつだ。









もしかしたら、彼らの中でというのは

液体全てを指すのだろうか? 

いや、そんなはずはない。











「コーラ 1つ、3番テーブル!」と
店員さんが言うのを聞いていたからだ。













そう、私は彼らのトラップに
まんまとかかってしまったのだ。












きっと厨房の裏では、
娘が思春期でコミュニケーションの取り方に悩んでいる
オーナーが、高級でフカフカなソファーに座って

罠にかかった私を
モニター越しに見て笑っているのだろう
















言われた通りのものが出てくると
勝手に油断していた自分が恥ずかしくなった。
ここで警戒心を高めたのは言うまでもない。



















冷静になったところで、
単品で白丸元味(バリカタ)を頼んだ。
すると、2分足らずで提供された。
すごく早い。全然待っていない。

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トラップの衝撃から立ち直るため、
ちょっと待って欲しかったくらいだ。
















しかし、私は一度学習している。
先ほどの経験で頭はフル回転しているのだ。















「本当に白丸元味なのか?」















一度、と言われてルイボスティーだった。

次は逆に味がない、もしくは食べることさえも

できない食品サンプルではないのか?


















このままスープを口にするほどバカではない。
ほら、さっさと種明かしをしたらどうだ。


















想像上の悪趣味オーナーに
勝ち誇った気で3分ほど待った。











しかし、いくら待っても、
あの神隠し映画の最後のシーンで
千尋が「ここにはお父さんもお母さんもいないもん」と言い、ポンっと音がなり
「大当たりぃ〜!」となる感じにならない













大当たりにはならなかったが、
頭の中にひとつの考えが浮かんできた














麺が伸びるだろう











目の前に置かれたラーメンと外見が
そっくりな何かを見つめて、深呼吸をした。















トラップであろうがなかろうが
この現実を受け入れるほかないと覚悟を決め
ひと口スープを啜った。













寒い強風で冷えた心と身体に
温かいスープが染み渡る。








「ありがとうございます」






もう白丸元味かどうかなど関係ない

ただ出逢えたことに感謝の念が湧いてきた











きくらげが食感にコリコリとしたアクセントをつけ、備え付けのすりゴマがスープの風味を一層豊かにしてくれる。












ラーメンというステージ上で
豚骨ベースのライブを体験したい方は、
ぜひトラップに気をつけながら行ってみてはいかがだろうか

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